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肉球きいろアパッチのお勤め
アパッチ
 アパッチには毎日欠かさない「勤め」がある。出勤するGaoさんを毎朝エレベーターまで見送るのだ。
以前ジグも、家族はもちろん来訪者に対しても出迎えや見送りを欠かさなかったが、その大半は「外に出る」ことが目的であった。(とおもう)
それに対して、アパッチが見送るのはただ一人、Gaoさんだけだ。

 アパッチは、出かけるGaoさんが席を立つと、率先して玄関に向かい、そのときに私が少しでも遅れると「おまえは見送らんのかい?」という顔をして振り返る。
アパッチ 玄関の扉が開くと、真っ先に外に出てすたすたとエレベーターの方へと進む。
エレベーターを待つ間は、Gaoさんの足元に体をスリスリとすり寄せて何やら「フニャフニャ」言う。
そして、Gaoさんがエレベーターの中から「行ってくるね」と声をかけると、「ウニャン」と返事をして送り出すのだ。
実に感心である。

 もちろん、時にはエレベーターに先客が乗っていることもある。
先客がアパッチに気づくと、Gaoさんはちょっと自慢気で‥、アパッチも「カワイイ」なんて言われたりして‥、双方ともまんざらでもなさそうだ。

 ‥ところが、ごく最近のこと‥
Gaoさんは、アパッチの体の前に腕を振り下ろすようなフシギな動作をして、それからエレベーターに乗り込んで行った。アパッチの方に変わった動きはなく、扉が閉まった後もエレベーターの前から動かない。が、見る間に、尻尾が「ゾワァ〜〜ン」と、まるで、タヌキのそれのように膨張した。
「アパッチ!?」、おどろいて声をかけると、我に返って振り向き、“ゆ〜っくり”と歩いて家に入った。しかし、尻尾は大きくふくらんだままだ。
・・・・・!??・・・・・
そう。エレベーターの中には犬がいたのだ(!)
Gaoさんによると、あのフシギな動作は、とっさにアパッチと犬との間をさえぎろうとしたからであり、また、私たちと顔なじみのその犬は、ただ「ポカン」としていたそうだ。アパッチはというと、家に戻ってからもふくらんだ尻尾のまましばし呆然としていた。 アパッチ

‥無事でよかった! でもねアパッチ、そんなんじゃ犬にやられちゃうよ‥

 「その後、見送りはやめただろう」って?
いえいえ、エレベーターの扉が開くときには、ちょっと身構えるようにはなったけれど、朝のお見送りはちゃんと毎日と続いています。
実に感心なアパッチです。

2008年6月

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